10年前。そう、2001年にウチのお店は「モナモナムール」というフリーペーパーを2ヶ月に一回出していました。(9号までしか続きませんでしたが…)10年目を記念して(?)今年は「モナモナ的コラム」を書いていこうと思います。第一回目は10年前と同じテーマで「カフェと私と喫茶店」でいこうと思います。昔のフリーペーパー持っている人がいたら(…いないと思いますが)読み比べてみるのも良いのではないでしょうか?では、早速。
「カフェ」と「喫茶店」の違いって考えたことありますか?営業許可的には同じです。因みに「喫茶」と「純喫茶」は違いがあり、食べ物を提供すれば「喫茶」。食べ物を提供しない…正確には(卵)を使わないなら「純喫茶」で営業できます。おもしろいでしょ?っと脱線しましたが、最近の私の考え方は「同じじゃないか?」です。ちょっと前は「カフェ」と言えばデザイナーズな空間で、エスプレッソメニューから始まり、フードはワンプレートランチで夜はお酒も出しちゃいます。な所が多かったように思います。因みにお酒がメニューにあるかないかでの区別もあるようです。お酒があるとカフェ、なければ喫茶。ま
た、気軽でおしゃれな空間を指し示すワードにも使われていますね。この場合、飲み物を提供していなくても使用されていることもあります。例えばインターネットのコミュニティーサイトなどにも目にします。こういったお店も数が増えるとオリジナリティを模索して様々なサービスを提供しようと多様化が進みます。この現象は、30〜40年ほど前にあった「喫茶ブーム」と酷似します。「歌声喫茶」「ゲーム喫茶」「カラオケ喫茶」etc…「喫茶」の部分が現代と相まって変化しているだけで「インターネットカフェ」「ダイニングカフェ」「和カフェ」等…と行き着くところは「お客様がいかに必要とされる空間を提供できるか?」に絞られていっています。時代スタイルが変わり、言い方が「喫茶」から「カフェ」に言い変わっただけです。大きく変化した点はおそらく対人同士の距離間ではないでしょうか。「そこにいけば誰かと出会える」空間から「自分を存在させる場所」に変化(自己存在意義の視点的変化)していき、それに併せてサービスも変化していったように思えます。カフェは喫茶に歩み寄り、喫茶はカフェ化していく。それが私の考える2011年版「カフェと私と喫茶店」です。
えっ、ウチの店?うちは「珈琲屋」ですけども。